ソファに合うラグの置き方を紹介|適切なラグのサイズも詳しく解説

ソファとラグ アイキャッチ 家具

リビングの配色バランスを整えたり、洗練されたインテリアを作ったりするためにラグを敷く方は多いと思います。

しかし、ラグをどのように配置すればよいのかわからずに悩んでいませんか?

そのような方に向けて、本記事では以下の内容を紹介します。

・ラグの置き方
・ラグの設置方法のメリット・デメリット
・具体的なソファとラグの組み合わせサイズ

インテリア会社でインテリアコーディネーターとして勤務したり、ソファメーカーで専門的にソファを取り扱ったりしてきた経験から詳しく解説します。

本記事を読むと、ソファとラグのバランスのよい配置方法やサイズ感がわかり、ホッと一息つける心地よいリビングが作れるようになります。

ラグの置き方

ラグの置き方

リビングにラグを置く方法は以下の2つ。

  • ソファの下に置く
  • ソファの前に置く

どちらの置き方にもメリットとデメリットがあるため、自宅に合う手法を選ぶことが重要です。

ラグのサイズは、ソファとリビングの広さに応じたサイズを選ぶことで素敵なリビングを作れます。

ラグ単体だけでなく、空間全体のバランスを確認してからラグを選びましょう。

ソファの下にラグを置く

ソファの下にラグを置く

ソファの下にラグを置くと、床の傷やソファのズレを防止できます。

一方でソファの脚跡がついてしまうのがデメリットです。

このようなメリットやデメリットを購入前に確認しておきましょう。

ソファの下にラグを置く際のメリット3つ

ソファの下にラグを配置するメリットは以下の通りです。

ソファの下にラグを配置するメリット
・床の傷を防止できる
・ソファの重みで滑り止め効果がある
・ラグ(床)に座ってソファを背もたれにした際に滑りにくい

ラグをソファの下に配置すると、ソファの脚で床が傷つくのを防げるだけでなく、ソファの重みでラグのズレも防止できます。

滑り止めつきのラグを設置すると、ソファを背もたれにしてラグに座る際も快適に過ごせます。

ソファの下にラグを置く際デメリット3つ

ソファの下にラグを配置するデメリットは以下の通りです。

ソファの下にラグを配置すデメリット
・ソファの脚跡が付いてしまう
・ソファとラグが滑る可能性がある
・ラグの敷き替えや掃除が不便

ソファの脚をラグの上に置くと必ず跡が残ります。

脚跡が目立つかどうかはソファの重さやラグの厚み、素材によって差がありますが、ラグをきれいに維持したい方には不向きです。

また、滑り止めがついていないラグの上に軽いソファが乗っている場合、ソファとラグが一緒にズレてしまうことがあります。

簡単に動かないようにラグの滑り止めは必ずチェックしましょう。

さらに、ラグを掃除する際に毎回ソファを移動させなければいけない点もデメリットといえます。

ソファの下にラグを置くのがおすすめな方

小さい子どもがいる方は、ソファの下にラグを配置するのがおすすめです。

子どもがソファから落ちる可能性があるため、厚みのあるラグをソファの下に配置するとケガの軽減につながります。

また、脚が鉄製のソファを使用している方も、ソファの下にラグを配置しましょう。

鉄製の脚は固くて重たいので、床が傷つくのを防止できます。

このように、家族構成やソファの素材なども含めて検討してください。

ソファの前にラグを置く

ソファの前にラグを置く

ソファの前にラグを配置する場合、ソファの下に配置するよりも小さいサイズで済む場合があります。

ソファの下に入れ込む分の面積が必要ないためです。

ラグの置き方でサイズに影響が出るため、メリット・デメリットも踏まえて購入前に慎重に検討しましょう。

ソファの前にラグを置く際のメリット3つ

ソファの前にラグを配置するメリットは以下の3点です。

ソファの前にラグを配置するメリット
・掃除しやすい
・ラグのデザインが際立つ
・ラグの配置位置の微調整が可能

ソファの脚をかませていないのでラグの掃除がしやすいだけでなく、ラグを移動させて床の掃除もしやすくなります。

また、ソファの前にラグを置くと、ラグ全体が見えやすくなるためデザインを目立たせられます。

さらに、ラグを使用している際に位置がズレた場合、配置位置を微調整しやすいこともメリットといえるでしょう。

ソファの前にラグを置く際のデメリット2つ

ソファの前にラグを置くデメリットは以下の2点です。

ソファの前にラグを置くデメリット
・位置がズレやすい
・床を傷つける

ラグは、ソファの脚で固定しない場合やラグの裏側に滑り止めをつけていない場合、配置位置がズレてしまいます。

ラグの上を踏んで移動するだけで、進む方向に向かって荷重がかかるためラグが動いてしまうのです。

また、ソファの脚にラグをかませていなければ、床を傷つけてしまう可能性があります。

ラグの上に乗せないソファの脚裏には、傷防止のシートを必ず貼りましょう。

ソファの前にラグを置くのがおすすめな方

以下の内容に当てはまる方は、ソファの前にラグを配置するのが向いています。

  • デザインを目立たせたいラグを持っている方
  • インテリアの配色バランスがラグによって整っている方

美しいデザインのラグやギャッベ、ペルシャ絨毯などはリビングのメインにできるので、目立つ配置がおすすめです。

インテリアの配色バランスがラグによって保たれている場合、ラグの色が見えやすいようにソファの前に配置しましょう。

例えば、ラグに使用されている色がグリーンとブラウンとします。

この場合、離れた位置にあるインテリアグリーンとブラウン色の木製家具はラグによって空間に調和しています。

ラグが空間のバランスを取る重要なアイテムになっている場合、色がはっきり見えるようにソファの前に配置しましょう。

ソファとラグの組み合わせ例7つ|具体的なサイズも紹介

ソファとラグの組み合わせ例

ソファと組み合わせて配置するラグの横幅は、ソファの横幅よりも少し大きいサイズがおすすめです。

ソファとラグの見た目のバランスがよく、ゆったりとした雰囲気を作れます。

例えば、横幅1800mmのソファには、横幅2000mm以上のラグを組み合わせましょう。

ラグの奥行きのサイズは、ソファの大きさとリビングの広さによって適切なサイズが異なります。

ここからは、具体的なソファの横幅とラグのサイズの例を7つ紹介します。

  • 1人掛けソファ|円形ラグをソファの下に配置
  • 2人掛けソファ|長方形ラグをソファの手前に配置
  • 3人掛けソファ|長方形ラグをソファの手前に配置
  • 横幅1600mmのソファと1人掛けチェア|ソファの下にラグを配置
  • 横幅1600mmソファ2台|ソファの手前にラグを配置
  • カウチソファ|長方形ラグをソファの下にラグを配置
  • カウチソファ|円形ラグをソファの下にラグを配置

ソファの使用人数と対応する横幅の大きさは、以下のサイズとして紹介します。

ソファ使用人数の目安 ソファの横幅(mm)
1人掛けソファ 600〜1000mm
2人掛けソファ 1400〜1800mm
3人掛けソファ 1800〜2200mm
カウチソファ(3〜4人掛け) 2000〜2500mm

1人掛けソファ|円形ラグをソファの下に配置

1人掛けソファと円形ラグの組み合わせ

横幅800mmの1人掛けソファに合わせるのは、直径1100mm以上の円形のラグが向いています。

ソファとラグのバランスが整ったインテリアを作りやすくなり、1人で過ごす快適な時間を作れるでしょう。

ソファの両端から150mm以上のラグの広さがあるとゆったりした空間演出も可能です。

2人掛けソファ|長方形ラグをソファの手前に配置

2人掛けソファと長方形ラグの組み合わせ

I型ソファの手前に長方形のラグを配置すると、家具のバランスが取りやすくなります。

四角形のデザインが並び距離感を考えやすいためです。

また、ソファの手前に配置されるラグは、ソファと被らずに配置されるためラグ自体がきれいに見えます。

3人掛けソファ|長方形ラグをソファの手前に配置

3人掛けソファと長方形ラグの組み合わせ

横幅2000mmのソファと組み合わせるラグのサイズは、横幅2200mm・奥行き1600mm以上の大型サイズがおすすめです。

横幅がソファよりも短くなると、窮屈な印象になってしまうため横幅を2200mm以上にしましょう。

横幅が2200mmの場合、ラグの奥行きが1600mm以上あればソファとのバランスがきれいに見えます。

ソファの下にラグを配置してもラグのスペースが広いため、小さな子どもが遊ぶスペースにぴったりです。

このサイズのラグが見つからない場合、半分の大きさのラグを2枚敷くことも検討してください。

横幅1600mmのソファと1人掛けチェア|ソファの下にラグを配置

横幅1600mmのソファと1人掛けチェアとラグの組み合わせ

横幅1600mmのソファと、横幅800mmのパーソナルチェアを1台ずつL字型に配置する際のラグのサイズは、横幅2200mm・奥行き1800mm。

ラグの横幅が2200mmあるため、ソファとチェアの2台置きでもバランスが取りやすい広さです。

リビングとラグが広い場合、前脚だけでなくパーソナルチェアを全体をラグの上に配置することも検討しましょう。

横幅1600mmソファを2台|ソファの手前にラグを配置

横幅1600mmソファ2台とラグの組み合わせ

同じ横幅のソファを2台設置する場合、ソファの手前に正方形のラグを設置するとバランスがよく見えます。

複数の長方形の中心に、正方形のアイテムがあるとバランスのよい距離感を考えやすいためです。

ソファ2台をL字型で配置する際は、生活動線に注意しましょう。

スペースを広く取れなければソファ2台で角になっている部分は通れず、生活動線が一箇所だけになってしまいます(図面上では扉側のみ)。

往来しやすいように生活動線には物を置かず、整理整頓を心がけましょう。

上図のような直線のラインが多い空間は単調な雰囲気になりやすいため、リビングテーブルは円卓がおすすめです。

カウチソファ|長方形ラグをソファの下に配置

カウチソファと長方形ラグの組み合わせ

カウチソファに合わせるラグのサイズは、以下のように考えます。

  • 横幅:ソファよりも左右が150mmずつ広いサイズ
  • 奥行き:シェーズロング(足を伸ばして座る場所)の前に1人が歩ける奥行きサイズ

大型のラグになるため、半分の大きさを2枚揃えることも検討しましょう。

その際、2枚のラグの間が空かないように滑り止めを必ず購入してください。

カウチソファ|円形ラグをソファの下に配置

カウチソファと円形ラグの組み合わせ

カウチソファには、円形ラグの組み合わせもおすすめです。

長方形のラグでは直線ばかりの空間になり、物足りなさを感じてしまう可能性があります。

円形ラグを配置すると直線と曲線で空間のバランスがよく、柔らかさも演出できます。

まとめ

ソファとラグの配置は、リビングの快適さやデザイン性に大きく影響します。

ソファの下にラグを配置することで、傷防止や安定性の向上が期待できますが、掃除の手間や脚跡の問題が発生します。

一方、ソファの前にラグを配置すると、デザインを際立たせて掃除もしやすくなりますが、ズレやすいので注意しましょう。

ソファとラグのサイズは、適切な組み合わせにより洗練された空間が実現できます。

自身のライフスタイルに合った配置を選び、心地よいリビングを作りましょう。

 

 

タイトルとURLをコピーしました