新居のベッドを買ったあとに、以下のように悩んでいませんか?
・すぐに軋み音が出た
・インテリアに馴染まなかった
はじめての住宅購入でゼロから家具を揃える際に、ベッドのような大型家具は一度買うと簡単に買い替えできないので失敗したくないですよね。
本記事では、後悔しやすいポイントやベッドフレームの選び方、ベッドフレームの種類と向いている人などを解説します。
インテリアコーディネーターとして多くの新築住宅の寝室コーディネートに携わってきた経験から、よくある後悔のポイントをまとめました。
本記事を読めば、ライフスタイルとインテリアに調和したベッドフレームを選びやすくなります。
ベッドフレーム選びで後悔する4つのパターン

ベッドフレームを選ぶ際は、4つの後悔するパターンがあります。
「自分はどこで失敗しやすいか」を事前に把握しておくだけで、選ぶときの判断軸が明確になるでしょう。
・ギシギシと軋む音がする
・デザインの好みを優先してしまい部屋に馴染まない
・収納や通気性を確認せず不便になる
部屋に合わないサイズで動線が狭くなる
ベッドのサイズ選びは、部屋全体のスペースを確認しないまま進めると失敗しやすい項目です。
人がストレスなく歩ける通路幅は最低でも600mm必要なため、8畳の寝室でもサイドテーブルやドレッサーを配置したい場合レイアウトを工夫しましょう。
購入前に部屋の寸法を測り、「ベッド+通路+周辺家具のスペース」をセットで確認しておくと安心です。
ギシギシと軋む音がする
ベッドフレームの軋み音は、以下のようなフレームの構造の場合に発生しやすいので注意しましょう。
・安価なパイプフレーム
・耐荷重が低いフレーム
・ネジ留め箇所が多いフレーム
一方で以下の特徴を持つベッドフレームは軋みにくいのでおすすめ。
・ネジ留め箇所が少ないローベッド構造:ネジの緩みが少ない
・ヘッドボード、フットボードがないシンプルな形状:接合部が少ないため軋みが発生しにくい
購入前に耐荷重の数値やレビューでの軋み報告を確認してみてください。
デザインの好みを優先してしまい部屋に馴染まない
ベッドフレームは寝室に占める面積が広いため、インテリアスタイルに調和するデザインを選ぶのが重要です。
ナチュラルテイストの寝室にアイアンフレームを選んだり、モダンな寝室に明るい木目のフレームを合わせたりして後悔するケースが見受けられます。
床の色と壁紙の色を軸に、フレームの素材やカラーを絞ると統一感のある寝室に仕上がります。
床と同系色のフレームを選び、木製か金属製かの素材感を寝室のスタイルに合わせると、統一感のある空間をつくりやすくなるでしょう。
収納や通気性を確認せず不便になる
収納付きベッドは便利ですが、配置や通気性を確認せずに選ぶと、せっかくの機能性を活かせない結果になり後悔しがちです。
引き出し式は、開閉方向を選べるフレームを選ぶと配置の自由度が上がります。「引き出しの開閉方向が壁側になり使えない」と、後悔しないようにレイアウトは慎重に検討してください。
跳ね上げ式は内部に空気がこもりやすいため、すのこ床板のタイプを選ぶと湿気対策もしやすくなります。
収納の容量だけでなく「どの方向に開くか」「通気性はあるか」を購入前にチェックしましょう。
目的別ベッドフレームの選び方5パターン

ベッドフレームは大きく5種類に分けられ、それぞれ向いている人や特徴が異なります。
それぞれの特徴を確認した上で、自分のライフスタイルと照らし合わせて選びましょう。
・脚付きベッドで立ち上がりを楽にする
・収納付きベッドでスペースを有効活用する
・すのこベッドで布団とマットレスの両方に対応する
・チェストベッドで大容量の衣類収納を確保する
ローベッドで開放感のある寝室をつくる
ローベッドはインテリアの開放感を優先したい方や、乳幼児と一緒に寝る家庭に向いています。
背が低いため転落してもケガするリスクが低く、ネジ留め箇所が少ない構造により軋みにくいのが特長です。
収納スペースが取れないため、クローゼットや別の収納家具でカバーする必要がありますが、すのこ仕様を選べば通気性とすっきりしたインテリアを両立できます。
ただし、立ち座りの際に足腰に負担がかかるため、腰痛を持っている方にはおすすめできません。脚付きのベッドを検討してみてください。
脚付きベッドで立ち上がりを楽にする
脚付きベッドは腰への負担を減らしたい方や、ベッド下を収納として活用したい方に向いています。
フレームとマットレスを合わせた高さが400〜450mmになる種類は、立ち上がりの負担が少ないため多くの方におすすめです。
ベッド下にボックスやかごを設置すれば実用的な収納スペースとしても活用できるでしょう。
毎日使用するものなので、寝心地だけでなく「スムーズに寝姿勢に移れるか」「起きてから行動しやすいか」なども確認してみてください。
跳ね上げ式ベッドで床下全面を収納に使う
跳ね上げ式ベッドは、布団やラグなどを一括で収納したい方に向いています。
ガス圧シリンダーで床板ごと持ち上げる構造のため、女性でも軽い力で開閉可能。
シングルサイズでも布団1〜2組が入り、季節物やキャリーケースなど普段使わない大物をまとめてしまえるのも特徴です。
開閉方向は縦型と横型から選べ、縦型はサイドに空きがない部屋、横型は足元に空きがない部屋におすすめ。
密閉性が高いぶん湿気がこもりやすいため、すのこ構造のタイプを選ぶか定期的な換気を習慣にしましょう。
「開閉方向」と「すのこ構造」を購入前に確認しておくと、設置後の後悔を防げます。
すのこベッドで布団とマットレスの両方に対応する
すのこベッドは敷布団にもマットレスにも対応でき、寝具の選択肢が広いタイプです。
まず決めたいのが素材で、桐は軽量かつ断熱性が高く、ひのきはフィトンチッドによる防虫効果が期待できます。パインは柔らかい木目がナチュラルや北欧スタイルの寝室と好相性でしょう。
木材同士の摩擦で軋みが出やすい構造のため、耐荷重150kg以上の製品を選ぶのがポイントです。
敷布団で使うならすのこの隙間が狭いタイプにすると寝心地が安定します。
チェストベッドで大容量の衣類収納を確保する
チェストベッドとは、引き出しが2段構造で側面に4〜6杯並び、床板下にも収納スペースがある、大容量の収納ベッドです。
収納スペースが狭い部屋や、衣類が多くてまとめて収納したい方に向いています。
サイズはセミシングルからダブルまでが中心で、オフシーズンの寝具やラグなど大物の収納にも対応可能。
クローゼットが足りない新築寝室の収納補完として、たんす一台分に近い衣類をしまえます。
床面が高めに設計されるため、寝室の天井高や立ち上がりのしやすさは購入前に確認しておきましょう。
湿気がこもりやすい面もあり、定期的な引き出しの開閉や換気を行うと後悔なく長期にわたり使用できます。
ベッドフレーム選びを成功させる4つのポイント

ベッドフレームを選ぶ際に後悔しないためには、選ぶ順番が重要です。
感覚的に気に入ったものから選ぶのではなく、以下の4ステップで選んでみてください。
・Point2 ベッド周りの動線も含めて採寸する
・Point3 マットレスとセットで高さを決める
・Point4 ヘッドボードのデザインを機能とインテリアスタイルから選ぶ
Point1 インテリアスタイルを決めてから選ぶ
ベッドフレームを選ぶ前にインテリアスタイルを決めておくと、素材やカラーの選択肢をぐっと絞れます。
スタイルが定まらないまま選び始めると、どれを見ても決め手に欠け、妥協から後悔につながりやすいです。
インテリアスタイルから検討するのが難しければ、床色を起点にスタイルを絞ってみましょう。ライトブラウン系ならナチュラル、グレーやホワイト系の床ならモダンと相性がよいので試してみてください。
| スタイル | おすすめの素材 | フレームの特徴 | おすすめのカラー |
|---|---|---|---|
| モダン |
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| ナチュラル |
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| 北欧 |
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| アンティーク |
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| インダストリアル |
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| ブルックリン |
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Point2 ベッド周りの動線も含めて採寸する
採寸はベッド単体ではなく、動線やドアの開閉スペース、周辺家具の配置を含めて計測しましょう。
以下の動線ポイントを確認してみてください。
・ナイトテーブルをベッド周囲に配置できるか
・寝室に入ってからベッドにスムーズに進めるか
・夜中目が覚めたときや朝起きたときに移動・行動しやすいか
8畳の寝室でもダブルベッド(幅1400mm)の両側にサイドテーブルを1台ずつ配置すると、動線は想像以上に狭くなるでしょう。
マスキングテープで床にベッドの実寸を貼ってシミュレーションする方法が、手軽でおすすめです。
Point3 マットレスとセットで高さを決める
フレームの商品ページに記載されている高さは、床板面までの数値やヘッドボードの数値であり、マットレスの高さ(厚み)は含まれていません。
フレームだけで判断すると、マットレスを載せたあとに想定より高くなり、背の低い方には昇り降りしにくい高さになる可能性があります。
寝心地と一緒にベッドへの昇り降りのしやすさもショールームの実物で確認しましょう。
一般的に、「フレームの高さ約200mm」「マットレスの高さ約200〜250mm」が昇り降りしやすい高さの目安です。
Point4 ヘッドボードのデザインを機能とインテリアスタイルから選ぶ
ヘッドボードは寝室の印象を決めるアイテムであり、デザインと機能の両面から選ぶことが重要です。
宮棚付きなら、ナイトテーブルがなくてもスマートフォンや目覚まし時計を手元に置ける上に、コンセント付きならスマートフォンの充電も行えます。
部屋をすっきり見せたい方は、フラットタイプで厚みが30〜50mm程度の薄い種類がおすすめです。
クッションタイプは背もたれとして使えるため、特に寝る前に読書をする方は検討してみてください。
後悔しないベッドフレーム選びで理想の寝室をつくろう

ベッドフレームを購入した後に後悔しているポイントは「サイズ・素材・デザイン・収納」の4つに集中しています。
購入前に部屋の寸法・インテリアスタイル・マットレスとの相性を確認しておけば、多くの失敗は防げるでしょう。
採寸はベッド単体ではなく、通路600mmと周辺家具を含めて計算するのがポイントです。
インテリアスタイルを先に決めてから床色に合わせてフレームを絞り込むと、選ぶときに迷いにくくなります。
搬入経路と耐荷重の最終チェックも忘れずに行ってください。
ベッドフレームは毎日の睡眠を支える大きな家具。焦って決めず、この記事のチェックポイントを一つずつ確認しながら、自分の暮らしに合った一台をじっくり選んでみましょう。
