ナチュラルインテリアのリビングを作る方法を解説!配色と素材が重要

インテリアコーディネート

明るく、柔らかい印象のナチュラルインテリアのリビングはおしゃれに見えます。

このようなリビングを作りたくても、その方法がわからず悩んだことはありませんか?

雑誌やテレビで見聞きしても、結局自宅で作るにはどうすればよいのかわからないですよね。

本記事では、リビングのインテリアをナチュラルな空間にするために、以下の内容を解説します。

・そもそもナチュラルインテリアとは?
・ナチュラルインテリアの作り方
・ナチュラルインテリアを作る家具の選び方

私は約10年インテリア業界に勤め、数百件におよぶ住宅のインテリアに関わってきました。

ナチュラルインテリアのコーディネートも経験があります。

本記事を読むと、リラックスできるリビングを作れるようになります。

ナチュラルインテリアとは?

ナチュラルインテリアとは、内装から雑貨まで自然素材を多く使用して作り上げた、シンプルであたたかみのある空間です。

以下の内容がわかるとナチュラルインテリアについて深く理解でき、インテリアを作る際に迷うことが減るでしょう。

・ナチュラルインテリアの基本要素
・ナチュラルインテリアに使用するカラー

ナチュラルインテリアの基本要素

ナチュラルインテリアの基本要素は、自然素材です。

家具や内装材には、以下の自然素材を多く使用しましょう。

家具や内装材に使用する自然素材
・木
・竹
・藤
・コルク
・麻(リネン)
・綿(コットン)
・ウール
・シルク
・石
・漆喰
・珪藻土

アクセントや雑貨として、インテリアグリーンを取り入れるのもおすすめです。

人工的なものではなく、地球の自然に元々存在するものを素材にするとナチュラルインテリアを作れます。

木のぬくもりなどを基調としてシンプルで心地よい空間を作ると、リラックスできて生活に癒しが加わります。

また、ナチュラルインテリアは流行に左右されにくく、長く愛せるインテリアです。

ナチュラルインテリアに使用するカラー

ナチュラルインテリアでは、アースカラーという自然界をイメージできる色を使用します。

代表的なカラーは、以下の通りです。

・ベージュ
・アイボリー
・ブラウン
・グリーン
・ブルー
・グレー

これらのカラーは落ち着きがあり、心地よいナチュラルインテリアを作り出すのに最適です。

ナチュラルインテリアのコーディネート方法

ナチュラルインテリアのコーディネート方法は、以下の通りです。

・自然素材のインテリアアイテムを選ぶ
・アースカラーの配色を意識する
・シンプルなデザインとレイアウトを心掛ける
・インテリアグリーン(観葉植物)を取り入れる

自然素材のインテリアアイテムを選ぶ

ナチュラルインテリアでは、自然素材で作られた家具やカーテンなどを選びましょう。

木製の家具はあたたかみがあり、ナチュラルな雰囲気を演出するのに最適です。

ソファの張地やカーテンなどのファブリック素材には、シルクやリネン、コットン、ウールが使用されている生地がおすすめです。

自然素材特有の見た目や感触は、ポリエステル素材では表現できません。

また、シルクを使うと高級感のあるインテリアを作れます。

注意するポイントは、バランスです。

すべての木製家具を無垢材で揃えると、ナチュラルな雰囲気が出る上に高級感も感じられます。

しかし、無垢材を選ぶと木製家具だけで多額のコストがかかるでしょう。

一方で、突板や木目調のシートが仕上げ材になっている家具もありますが、シート材では安っぽく見えてしまうかもしれません。

費用と見た目のバランスを考慮しながら検討してください。

アースカラーを使った配色を意識する

ナチュラルインテリアの配色では、基本的に前述したアースカラーを使いましょう。

そのなかに、アクセントカラーを取り入れて空間のメリハリをつけます。

例えば、以下のような配色です。

場所・物 色・素材
オーク材
アイボリー色、漆喰や珪藻土の塗り壁
天井 アイボリー色、壁紙
家具(すべて木製家具) チェリー材
カーテン グレー、素材:リネン
アクセント グリーン、観葉植物(フィカス・ウンベラータ)
ポイントは、「明るい色」ではなく「アースカラー」を使うことです。

「ナチュラルインテリア」と聞くと、「明るい空間にしなければ!」と考える方が多いです。

しかし、アースカラーを使用すれば、落ち着きのある空間でもナチュラルインテリアを作れます。

シンプルなデザインを心掛ける

ナチュラルインテリアを作る際は、シンプルで無駄のないデザインの家具を選びましょう。

装飾過多な家具や小物はナチュラルな雰囲気が崩れやすく、コーディネートが難しいためです。

また、収納方法にも工夫を凝らし、スッキリとした空間作りを目指しましょう。

インテリアグリーン(観葉植物)を取り入れる

インテリアグリーンは、ナチュラルインテリアの空間をより豊かに演出するアイテムです。

インテリアグリーンを取り入れることで空間のアクセントとなり、自然の植物による視覚的な癒し効果も期待できるでしょう。

アクセントにする際は、存在感を出すために少し大きめのサイズがおすすめです。

スペースがない場合は、本棚の一部をインテリアグリーンのスペースにして多肉植物など小さなグリーンを複数飾るのも一つの方法です。

インテリアグリーンを育てる自信がなければ、フェイクグリーン(造花)を飾りましょう。

インテリアグリーンは、正しい育て方でメンテナンスしなければ枯れてしまいます。

フェイクグリーンの見た目の雰囲気は、本物のグリーンを飾る場合に比べて少し見劣りしますが、枯れた植物を置くよりもとてもきれいな部屋を手間をかけずに作れます。

ナチュラルインテリアを作るアイテムの選び方

木製の家具はすべて同素材で揃えるとともに、気に入るものがあれば同じ家具メーカーで揃えましょう。

同じメーカーで揃えると、木材の産地や塗装方法が同じなので、家具に統一感が生まれます。

異なるメーカーで家具を揃えると、若干見え方が変わるので注意してください。

以下のアイテムについて、ナチュラルインテリアに合わせる際の選び方を紹介します。

選び方紹介アイテム
・ソファ
・リビングテーブル
・ダイニングテーブル
・ダイニングチェア
・カーテン
・ラグ
・ベッド
・照明
・インテリアグリーン
・アート

ソファ

ナチュラルインテリアでは、木製フレーム・布張りのソファがおすすめです。

シンプルなデザインで自然素材が使われているものを選びましょう。

ソファはリビングの中心となる家具です。

木製のフレームはあたたかみがありナチュラルな空間に馴染みやすく、雰囲気を演出するのに最適です。

ソファは座り心地、サイズ、搬入の可否も考慮の上で検討しましょう。

アイアンのフレームやスチール素材の脚がデザインされたソファは、モダンスタイルの雰囲気になってしまうので注意してください。

リビングテーブル

木製のリビングテーブルがおすすめです。

木材の種類は、ほかの家具と統一しましょう。

形状は長方形を選ぶ方が多いですが、円卓もおすすめです。

円の形状は空間に柔らかさを加え、子どもがぶつかったときにもケガをしにくくなります。

また、通常のリビングテーブルではなく、ソファに寄せて使用するサイドテーブルも検討してみてください。

サイドテーブルのデザインによっては、ソファの背もたれに寄りかかったまま手元に引き寄せて使用できるものがあります。

こちらも素材は木製がおすすめです。

ダイニングテーブル

ダイニングテーブルは、リビングテーブルと同じく木製がおすすめです。

美しい木目がはっきり濃く見えるダイニングテーブルは、ナチュラルな雰囲気をより楽しめるでしょう。

ただし、木目の見え方には好みがあるため、LDK空間に合うかどうかだけでなく自分の好みとのバランスも考慮してください。

ダイニングチェア

ダイニングチェアは、木や籐の素材のものがおすすめです。

ダイニングテーブルとセットになっているものを選ぶとデザインや色が統一できて、きれいに見えやすいでしょう。

座り心地に問題なければ、選ぶ時間も短縮できます。

ただ、ダイニングチェアにこだわりたい方は有名なデザイナーズチェアも検討してみてください。

以下のポイントが問題なければ、ダイニングテーブルと色を合わせるだけです。

  • 座り心地
  • ダイニングテーブルとの高さ
  • ナチュラルデザインという相性

ナチュラルインテリアに合わせやすいデザイナーズチェア5選

美しいデザイナーズチェアは、大きな存在感があります。

ナチュラルインテリアのLDKに下記のチェアをコーディネートできれば、ダイニングが今までにない空間に生まれ変わるでしょう。

おしゃれな空間を作りたい方には、欠かせないアイテムです。

ダイニングチェア メーカー
Yチェア[CH24|Wishbone chair(ウィッシュボーン・チェア)] CARL HANSEN & SON(カールハンセン&サン)
CH20 | Elbow Chair(エルボー・チェア) CARL HANSEN & SON(カールハンセン&サン)
アリンコチェア FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)
ESTER(エスター) チェア porada(ポラダ)
699 SUPERLEGGERA(スーパーレジェーラ チェア) Cassina(カッシーナ)

カーテン

カーテンは、リネンやコットンなどの自然素材で作られたカーテンがおすすめです。

自然素材のカーテンは優しい光を部屋に取り込み、あたたかみのある空間を演出するのに最適です。

また、ウッドブラインドもおすすめ。

木製のブラインドは、日差しを取り込みながら外からの視線を遮るだけでなく、ナチュラル空間をおしゃれに演出してくれます。

ただし、カーテンとブラインドにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、どちらがよいのか慎重に検討した上で決めましょう。

カーテンやブラインドの窓装飾は視界に入る色の面積が広いため、インテリアや雰囲気に大きな影響を与えます。

アースカラーのなかから、刺激が少なく柔らかい印象で空間に合う色を選びましょう。

ラグ

ナチュラルなインテリアに合わせるラグは、ウール素材のものがおすすめです。

ウール素材のラグは足触りがよい上に、冬はあたたかく夏はサラッとしているため通年で使用可能です。

毛足の長さによって踏み心地や見た目の印象、色の濃さが違って見えるのも特徴的。

ラグは、アクセントカラーとして使ったりスペースのゾーニングとして使用したりできるため、設置するのがおすすめです。

ベッド

ナチュラルインテリアの空間のベッドは、木製のヘッドボードとベッドフレームを選びましょう。

ヘッドボードがないベッドやアイアンのフレームでは、ナチュラルな雰囲気が出にくくなってしまいます。

ベッドリネンにも、シルクや麻素材などの自然素材がおすすめです。

見た目の印象からも柔らかくぬくもりのあるナチュラル空間を作れるでしょう。

照明

照明は木製のシェードや布製のシェードの照明を選ぶと、より自然な雰囲気になります。

また、光源が見えない間接照明を使うと柔らかい光が広がり、ナチュラルな雰囲気を演出しやすいでしょう。

照明の光の色は、ぬくもりを感じるオレンジ色の光源がおすすめです。

一方で、白色の光にも切り替えができる調光・調色タイプの照明を選ぶと、昼間の時間帯や作業をするときも過ごしやすいでしょう。

インテリアグリーン

インテリアグリーンを決める際は、「色の濃さ」と「葉の形状」をポイントにして決めましょう。

以下のパターンで検討します。

葉の色の濃さ

全体的なインテリアのトーンが明るめの場合

  • グリーンを濃い色にしてアクセントにする
  • グリーンを明るい色にして空間に馴染ませる

全体的なインテリアのトーンが暗めの場合

  • グリーンを濃い色にして空間に馴染ませる
  • グリーンを明るい色にしてアクセントにする
葉の形状

葉の形状は、家具のデザインに合わせて広葉樹か針葉樹かを決めると、統一感が出て美しいインテリアを作れます。

(例)

  • 円卓のテーブルや丸みを帯びたソファなどがあれば、広葉樹を選ぶ
  • 長方形のテーブルや本棚など角が目立つ家具が多いインテリアならば、針葉樹を選ぶ

アート

アートは自然の風景をモチーフとした絵画や写真、ファブリックパネルなどがおすすめです。

また、木製のフレームや布製のフレームなど、フレームの素材にもこだわって絵画を選びましょう。

まとめ

ナチュラルインテリアは、自然素材を活かしたぬくもりのある空間を作るインテリアスタイルです。

流行に左右されにくく、工夫しながら長くインテリアを楽しめるのも魅力的です。

ナチュラルインテリアの基本要素やリビングのコーディネート方法、そして具体的なアイテムの選び方がわかると、リビングのインテリア作りを楽しめます。

心地よい空間を作り、素敵なインテリアライフを手にしましょう。

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