ワンルームの自宅をおしゃれにしたくても、狭くてどうすればよいのかわからずに悩んでいませんか?
部屋が狭いと、どのようにすればおしゃれな部屋を作れるのかわからないですよね。
本記事では、畳数ごとのコーディネート方法や部屋を広く見せるコツを解説します。
私は約10年インテリア業界に勤め、数百件の住宅のインテリアに関わってきました。
本記事を読むと快適なワンルームを作れるため、リラックスして過ごせるようになります。
6畳、8畳のワンルーム|コーディネートのポイント
6〜8畳のワンルームのおすすめコーディネートを解説します。
スペースが限られているため、多機能家具を取り入れたインテリアがおすすめです。
多機能家具を取り入れたインテリア
6〜8畳のワンルームでは、以下のような多機能家具を取り入れてみましょう。
・収納付きのテーブル
・折りたたみ式のテーブル、チェア
「ベッドもソファも置きたいけど部屋が狭い」このような悩みを解消できるのがソファベッドです。
レイアウトを考える際は、ソファベッドを壁際に配置して動線を確保しましょう。
ソファベッドの側に小さいサイドテーブルを配置できれば、就寝時に本や携帯の置き場所となるため機能的な空間を作れます。
収納付きのテーブルもおすすめです。
ワンルームの空間はクローゼットが狭いことが多く、収納スペースが足りないためです。
収納スペースを増やせる家具を取り入れて、すっきりした空間を作りましょう。
また、テーブルやイスなどの家具は、折りたたみ式のものもおすすめです。
スペースが必要な際に、折りたたんで移動させ部屋を広くできます。
1つの家具で2〜3通りの役目を果たしてくれる多機能家具を取り入れると、機能性の高い空間を作れるでしょう。
ソファベッドの選び方
ソファベッドの色やデザインは、部屋のインテリアに合わせて選びましょう。
例えばモダンインテリアの場合、以下のような組み合わせがおすすめの一例です。
ソファベッド詳細 | 色 |
張地 | ブラック(もしくはグレーやネイビー) |
脚 | シルバー(もしくはブラック) |
脚の素材 | スチールレッグ |
一方で、ソファベッドの色やデザインを中心にしてインテリアを作る方法もあります。
ナチュラルインテリア仕様のソファベッドを選んだ場合、ほかの家具やカーテン、ラグも同様にナチュラルテイストで選んでいく方法です。
例えば、以下のようなソファベッドを選んだとします。
- 張地:ベージュ色
- 脚:オーク色(木製)
上記の場合、ほかのインテリアは以下のように揃えます(あくまでも一例です)。
インテリアファニチャー | 色・素材 |
リビングテーブル | オーク色(木製) |
サイドテーブル | オーク色(木製) |
カーテン | ベージュ系、ブラウン系、建具と同じ色 |
ラグ | ブラウン、オレンジなどの暖色系 |
あくまでも一例であり、壁や床の色などによって変わる可能性があります。
基本的に色数を減らしてインテリアスタイルを統一すると、おしゃれなワンルームが作れます。
10畳、12畳のワンルーム|コーディネートのポイント
10畳以上の広さがあるワンルームは、「リビング・ダイニング」と「就寝スペース」をある程度分けて設置できます。
間取りの形状次第で、間仕切りができるインテリアアイテムを使用すると寝室も作れるでしょう。
ゾーニングにより空間を分けてレイアウトする
10〜12畳のワンルームでは、ゾーニングにより空間を分けることで用途が明確になり、より過ごしやすい部屋作りが可能です。
ゾーニング方法は、ラグとカーテンを使う方法がおすすめです。
ラグを使ったゾーニング
簡単なゾーニング方法は、ラグを敷くことです。
床の色が変わると別空間としてインテリアを作りやすくなります。
例えば、リビング・ダイニング空間だけにラグを敷いたりカーペットタイルを敷き詰めたりして寝室空間と床の色を変えましょう。
寝室空間には何も敷かずフローリングのままにしたり、リビング空間とは別の色・柄のラグを敷いたりしてください。
別空間のインテリアとして過ごしやすいリビングと、寝やすい寝室を作れます。
カーテンを使ったゾーニング
別の方法は、突っ張り棒とカーテンを使った間仕切りです。
間取りによっては、単純な長方形や正方形の間取りではなく歪な形状になっていることがあります。
「壁と壁」や「壁と柱」の距離が近く、寝室空間として間仕切りが可能な場合は、突っ張り棒とカーテンで空間を分けて寝室を作りましょう。
カーテン生地はドレープカーテン(厚手のカーテン)ではなく、レースカーテン(薄手のカーテン)やケースメント生地(ドレープとレースの中間ほどの厚さの生地)がおすすめです。
ドレープカーテンを閉めていると、寝室が非常に狭く感じてしまいます。
また、昼間に開けていてもカーテン溜まりができるので邪魔に感じてしまうかもしれません。
色・柄の入った軽やかなレースカーテンを選びましょう。
ロースタイルのインテリアで開放感を演出する
10〜12畳のワンルームでは、ロースタイルのインテリアで開放感を演出しましょう。
ロースタイルのインテリアでは、ソファやテーブル、本棚などの背が低いため部屋が広く感じられます。
また、家具だけでなく照明も重要です。
天井照明だけでなく、フロアスタンドやテーブルスタンドの照明を取り入れて低い明かりを灯しましょう。
ロースタイルのインテリアは部屋に開放感を与えるだけでなく、リラックス効果も期待できます。
家具選びの基本
ワンルームの素敵な部屋を作るために、家具の基本的な選び方について確認しておきましょう。
家具選びの基本は、以下を確認することです。
・サイズ
・機能性
・デザイン
・部屋の用途
・自分のライフスタイル
家具の色・サイズ・機能性から選ぶ
限られたスペースを最大限に活用し、快適でおしゃれな空間を実現するためには、部屋に合う色彩と機能性、デザイン性を兼ね備えた家具を選びましょう。
家具の色やデザインは部屋の雰囲気を左右する重要な要素なので、全体のバランスを考慮して選ぶことが大切です。
例えば、白や薄いグレーなどの明るい色は、部屋を広く見せる効果があります。
一方で、黒や濃いグレーなどの暗い色は、落ち着きのある空間を演出します。
家具の色を検討する際に、素材も同時に確認しましょう。
素材の質感により雰囲気が変わります。
- 木製の家具:温かみがあり、ナチュラルやカジュアルな印象になる
- 金属製の家具:モダンで洗練された印象のインテリアになる
部屋の雰囲気に合わせて、適切な素材を選びましょう。
部屋の用途・ライフスタイルから家具を選ぶ
家具を選ぶ際は、部屋の用途や自分のライフスタイルを考慮することも重要です。
例えば、一人暮らしで仕事も自宅で行う場合は、デスクや収納スペースを充実させる必要があります。
一方で、リラックスを目的とした帰りたくなる快適な自宅にしたい場合は、ゆったりとくつろげるソファや心地よいダイニングチェアなどを選びましょう。
家具選びの際は店舗やショールームで実物を見て、触れて、部屋に合うかどうかを確認しましょう。
ネットでの購入は楽ですが、座り心地や質感、座り心地などは実物を見なければ確認できません。
家具のレイアウトの基本
ワンルームのレイアウトに重要なポイントは、以下の5点です。
・大型家具から配置場所を決める
・背面を見せない家具は壁際に配置する
・窓際に家具を置かない
・採光、風通しを確保する
動線を確保する
家具の配置によって、生活動線の広さや通りやすさが変わります。
適切な動線を確保することで部屋の中をスムーズに移動でき、快適な住空間を実現できるでしょう。
例えば、ソファやベッドなどの大型家具を部屋の中央ではなく壁際に配置すると、部屋の中を移動しやすくなります。
特定の場所から場所へ移動しやすい家具の配置になっているのか、確認してみましょう。
(例)
- 玄関 ⇆ ソファ
- ソファ ⇆ キッチン
- ソファ ⇆ トイレ
- キッチン ⇆ ベランダ
- 玄関 ⇆ ベランダ
家具と家具、家具と壁のスペースを確保することで、スムーズに移動できるためストレスの少ない快適な空間を作れます。
大型家具から配置場所を決める
ワンルームで家具のレイアウトを決める際は、大型家具から配置場所を決めましょう。
大型家具の配置場所によって部屋の印象が大きく変わります。
ベッドやソファなどの大型家具は、部屋の中央に配置すると圧迫感を感じてしまうため、壁際に配置するのがおすすめです。
小さな家具から場所を決めてしまうと、大型家具の置き場所がなくなる可能性があるので注意してください。
背面を使わない家具は壁際に配置する
家具の背面に機能性や装飾がなければ、壁際に配置しましょう。
例えば、テレビボードや本棚・ドレッサーなどは、壁際に背面が隠れるように配置することで見映えがよくなります。
壁際に配置することで部屋が広く感じられるようにもなります。
窓際に家具を置かない
できるだけ窓際に家具を置かないようにしましょう。
バルコニーへの動線が狭くなり出入りがしにくくなり、採光や風通しも妨げてしまう可能性があります。
日本は湿気が多いため、換気のために風通しのよさは重要です。
また、日当たりが悪くなると部屋が暗くなってしまいます。
採光と風通しを確保して過ごしやすい部屋を作りましょう。
部屋を広く見せるコツ
ワンルーム、特に6〜8畳の部屋は狭く見えてしまうことが多いため部屋を広く見せるコツを取り入れましょう。
部屋を広く見せるコツは以下の通りです。
部屋を広く見せるコツ |
・明るい色を使う ・鏡を設置する ・収納スペースを確保する ・色数を減らす ・床を見えるようにする ・物を減らす(断捨離する) ・背が低い家具を選ぶ |
明るい色を使う
明るい色には部屋を広く見せる視覚効果があり、床や壁・天井・家具に明るい色を選ぶと部屋に開放感が生まれます。
また、明るい色は光を反射しやすく、部屋を明るく見せるので圧迫感を軽減する効果もあります。
鏡を設置する
鏡は光の反射と映し出す空間により、部屋を広く明るく見せる効果があります。
鏡を置く場所としては、部屋の入口と反対側の壁面や玄関がおすすめです。
大きなミラーが設置できれば、狭く感じやすい玄関に広がりが生じ、出かける前の身だしなみチェックも行いやすいでしょう。
収納スペースを確保する
備え付けのクローゼットや収納棚だけでは収納スペースが足りません。
カラーボックスや本棚、飾り棚、キャスター付き収納ワゴンなどを追加して、部屋をきれいに片付けられるようにしましょう。
どこに、何を片付けるのか「片付ける物」と「片付ける位置」をあらかじめ決めておくと、迷うことなくスムーズにきれいな部屋を作れます。
色数を減らす
色数を減らしたインテリアを作ると、部屋がおしゃれに見えるだけでなく、部屋がすっきりして見えます。
多くの色が混在した空間は、物が散らかるとさらに雑然とした空間に見えてしまうので注意しましょう。
床を見えるようにする
家具や什器、散らかっている物などで床が見えなければ、部屋が狭く見えてしまいます。
できる限り必要のない家具は置かず、家具のサイズも可能な範囲で小さいものを選びましょう。
物を片付けて床が見える範囲が広がるほど、部屋に広がりを感じられます。
物を減らす(断捨離する)
「断捨離」
何度も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
改めて断捨離の本当の意味やメリットを確認すると、部屋をきれいにして広く見せやすくなるでしょう。
断捨離は、単に物を捨てるというだけの意味ではありません。
断捨離とはヨガの考えから派生した、以下の意味を持っています。
捨:所有している不要なものを捨てる
離:物への執着・依存から離れる
上記の意味を持つ断捨離を行うメリットは、以下の5つです。
2.精神的な余裕が生じる:物が減ると、心にゆとりが生まれます
3.節約になる:無駄な消費や浪費が減り、お金が貯まりやすくなります
4.時間の節約:買い物や探し物の時間が減り、効率的な生活が送れます
5.ストレス軽減:すっきりとした環境で心身のストレスが軽減されます
まとめ
ワンルームをおしゃれに彩るためには、畳数や間取りの形状に応じた家具の選び方、レイアウト、空間を広く見せるための工夫が重要です。
特に、色や素材、機能性を考慮した家具選びや、動線を確保したレイアウトは、限られたスペースを最大限に活かすポイントです。
さらに、明るい色や鏡の活用、収納の工夫によって部屋を広く見せられます。
これらのアイデアを取り入れ、自分だけの快適なワンルーム空間を実現し素敵なインテリアライフを過ごしましょう。